武田信玄とその正室三条夫人。
彼ら夫婦と言えば真っ先に彼らの息子武田義信の起こした「義信事件」ばかりが連想される。
そして彼ら夫婦の関係まで、まるでこの義信の起こした事件がその全てを物語るかのような扱いをされ、否定的に捉えられがちである。
そして改めて彼らの夫婦関係について注目される事もほとんどない。
だが実際には彼ら夫婦の結婚は「甲府五山」の存在を代表として、学問・文化・仏教、政治・軍事など信玄にとって多方面の収穫をもたらしたものであった。
また、三条夫人との結婚が武田信玄が戦国武将として大きく飛躍する強力な土台ともなった事も明らかである。
実際には信玄と三条夫人の結婚は多くの収穫があり、多くの注目すべき重要な意味が存在したのである。
現在の彼ら夫婦に対する一方的な否定的な見方に反論を試み、彼ら夫婦の関係及び信玄正室三条夫人に対する正当な評価を試みる内容である。
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