愛と憎悪、金と名声、怒りと復讐、男と女が織りなすクライムサスペンス
仮面夫婦
経済的に不自由はないが、妊娠して以来、夫とはずっとセックスレスだった。そんな彼女に、ストーカーがまとわりつくようになった。(「問題小説」2005年10月号掲載)
火炎の夢
雑居ビルが全焼し、風俗店の従業員と客が犠牲になった。
娘を火事で失い、家庭も崩壊した郁恵は、復讐のため、ある男に近づいた。(「問題小説」2007年2月号掲載)
代理処罰
ブラジルからの出稼ぎ日系人、矢沢ジョンが働く工場に役員が天下ってきた。
その男の名前は忘れようにも忘れられないものだった。
帰国前にどうしてもカタをつけなければならない。(「問題小説」2007年8月号)
実名報道
杜撰な初動捜査や報道による人権侵害を告発する新聞記者・武田はテレビで脚光を浴びていた。
その陰で、ある事件が起きていた。(「問題小説」2008年2月号掲載)
ヤミ金キラー
両親を死に追いやった金融詐欺事件。
主犯格二人に下された判決は執行猶予付きだった。
釈放後は再び同じ犯罪を繰り返すに違いない。(「問題小説」2009年8月号)
花模様
男は蘭の花と同じ。
水をやり過ぎると根は腐る。肥料を与え過ぎると葉ばかりが成長する。
「枯れない程度に与えたヤツだけが、見事な花を咲かせるのよ」(「問題小説」2010年2月号掲載)
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