「カミラが帰ってこない」
少年ビトは、失踪した姉カミラの行方を必死にさがしていた。
メキシコでは、麻薬カルテルによる性的人身売買目的の拉致が横行していた。麻薬の製造密輸のほかに高収益を見込めるからだ。
カルテルとの癒着によって腐敗した地元警察などあてにならない。そう悟ったビトは、ひとりの日本人シカリオ(暗殺者)の存在を知ることになる。
「日本人の血には、戦いに千年の歴史がある」
そのシカリオに姉の救出を依頼すべくビトは、命がけで国境を越えていく。果たして、彼はシカリオを見つけ出し、姉を救出することはできるのか。
各プラサから集結したカルテル総勢300人に対し、たったひとり戦いの火蓋を切る──。
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