2024年元旦に発生した『能登半島震災』。正月に帰省していた家族(息子・娘や孫たち)を亡くした男性の絞り出すような嗚咽。また、身体が凍える寒さの中でも穏やかに応答される高齢者。被災地支援活動中の海上保安官らの事故死。山の手線での若い女性の錯乱行動、などなど多くの人心を惑わせる一年の幕開けである。さらに収まりをみせない世界各地の紛争や気候変動への不安感も拭うことができないなか、これまで世界各地にて遭遇してきた(祈る)(信ず)(願う)(念ず)(拝む)という行為の数々を振り返らざるを得ない気持ちになっている。そして、その際に体感した『寄り添いへの温かさ』を各ページに込めて作成している。
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