ロザリン商船団の見習いになるため、三人のライバルたちとともにスター・オブ・デルトラ号に乗り込んでいたブリッタは、自分をよく律しなければならないことを知っていた。
彼女は試験にどうしても勝ちたいと思っていたが、もちろんジュエル、スカイ、バシュティも同じだ。そのうちの一人は成功するためには手段を選ばない冷酷な敵であることも知っていた。
ブリッタはトラブルに巻き込まれる覚悟はしているものの、航海が予定通りに進まず、邪悪な魔法のうわさがあこがれの船を席巻すると、人間の単なる悪意以上に恐るべきものがあるのではないかと思い悩むようになった。
しかし、ふたご月の島の危険な禁断の沼地で待ち受ける恐怖を、彼女は知るよしもなかった。
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