戯曲『どったんばったん写真館』
閉館した古い写真館。館の主人は他界し、おばあちゃんが一人で住んでいた。その写真館で引っ越しの荷造りが行われている。娘夫婦が、一人暮らしの母親を心配して、一緒に暮らすことにしたのだった。
孫の《まい子》は小学5年生。おばあちゃんの引っ越しに乗り気じゃない。狭いまい子の家には、おばあちゃんの部屋はなく、まい子と同じ部屋で寝ることになるからだ。気が進まないのはおばあちゃんも同じ。長年暮らした写真館を去るのは、やはり寂しいのだ。
そんなわけで、まい子の母ひとりが、忙しく荷造りに汗を流すことに。このお母さん、実は写真館を取り壊し、そこにコインパーキングを作る計画を立てているのだか、まだおばあちゃんには話していない。さてさて…。
劇場の館長さんから「親子三世代の話がいいな」と依頼されて書いた作品。
初演/2008年(札幌市子どもの劇場やまびこ座)
再演/2011年(えぽあホール)
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