2020年3月20日更新
A5変型から10inchへ
…………………………
時は遡ること千三百年。壬申年の戦いで勝った大海人皇子は、天皇となった。
ある年、天皇は皇族、官人に命じた。
祖先から伝えられてきた話。他国の資料を参考しながら、この国の正しい歴史を編纂し、他の国々に広く知れ渡らせるようにする事。
そしてもう一つ。私達の国の民にも、知ってもらう事。それを物語にするように。
二つの、正しい歴史の書物を作るように。
思案した結果、一つの歴史の書物は、多くの皇族と官人が編纂する事になった。
問題はもう一つ。物語とした歴史の書物は、誰が適任か。
話し合った結果、一人の人物が出てきた。だがその人物は流浪の身。探し出すのには困難を極めた。
数年後、やっと探し出す事ができた。その村に向かったのは、朝廷の文官である、太安麻呂。護衛には、センコウ。二人は馬に乗り、その人物がいる村へと向かった。
本を入手していないとコメントは書けません。