右も左も分からぬまま、駆け抜けた青春時代。
ふと、大人になって振り返ってみると何もかもが良い思い出だ。
なぜあの時、どうしてあんなことをしたのか。そんな疑問と共に愚かだった自分を振り返ることもある。
中二病と呼ばれる言葉が生まれるほどにあの頃の少年は何も知らないのに、知った風に振舞っていた。これは、そんな僕たちの暗黒時代を記録した歴史記録である。
久しぶりに作者も、中二病の口調で語らせていただく。時にはこうやって浮世から離れ、空虚なこの自分ひとりの暗黒世界に入ってみるのもいいもんだ。
ぜひ、みんなで大人ぶった外面と、反面滑稽で無邪気である内面の少年を本の中で笑い飛ばしてほしい。そして、今も世にてさまよいし中二病患者たちには温かい見守りを与えてあげてほしい。
こうして、僕たちは大人になっていく。
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