2023年12月21日更新
図版等の確認をいたしました。
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六分儀とは、天体の海面からの高さ(角度)を測定する航海用具。天文航法とは、天体を観測することで目印のない大海原での自分の位置を知って目的地まで航海すること。
GPS全盛の時代になぜこんな時代錯誤な本を出すのかって?
そりゃ「おもしろいから」「楽しいから」に決まっています。
オートマ全盛の時代にわざわざマニュアル車を探して乗っている人いますよね。ラインやメールで瞬時に連絡できるのに、時間をかけて絵手紙を描いている人いますよね。エアコンのきいたホテルには泊まらず汗だくになってテントを設営している人いますよね。あれですよ、あれ。
コスパやタイパが最優先される日常では得られない「何か」がそこにあるのでは、と思いませんか。
本書では、60年ほど前に独学で天文航法を勉強した23歳の堀江謙一青年が日本人として初めてヨットで太平洋を横断したときと、少なくとも同等レベルの、しかし、大航海時代のコロンブスやマゼランよりはるかに精度の高い天文航法の知識を身につけることを目標にしています。
本書はウェブの海洋冒険文庫に連載されて好評だった「世界一わかりやすい天測術」に、さらに全面的に手を加えて、わかりやすくまとめたものです。
目次
はじめに
第一部 これだけは押さえておきたい基本
第一章 船の位置を知る方法と手順(緯度と経度を求める)
第二章 六分儀の操作と実際の手順
第三章 観測した値を改正する意味と手順
第四章 太陽が見えないときの推測航法
第二部 知の迷宮への招待
第一章 子午線高度緯度法
第二章 六分儀の使い方のヒント
第三章 北極星緯度法
第四章 航海術の基礎知識
第五章 位置の線航法
第六章 天文航法に必要なもの
天文航法の用語の英和対照表
あとがき
本を入手していないとコメントは書けません。