「(負の数)×(負の数)は、なぜ(正の数)になるの?」
中学校の数学では当たり前のように計算する「負の数×負の数=正の数」。ところが、いざ「なぜ?」と問われると、なかなか説明するのは難しいものです。
本書では、「マイナス2匹の猫」から始まって、借金、エレベーター、商品の返品など、ちょっと変わった具体例を生徒たちと一緒に考えます。そして授業は、数の計算からグラフへと進んでいきます。
「負の数×負の数」をめぐる三時間の授業。その中で生徒たちは、計算の仕組みだけでなく、「マイナス」という記号が持つ別の意味にも気づいていきます。
最後には、まだ習っていない「複素数平面」をほんの少しだけ覗いてみることにしました。いつかその単元に出会ったとき、「あっ、先生が言っていたのはこれか!」と思ってくれたら――。
そんなことを考えながら書いた、ちょっとゆるくて、ちょっと本気の数学授業です。
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