「持続可能な社会を目指そう」――誰も反対できないこの言葉に、違和感を覚えたことはないだろうか。
環境を守れば経済は停滞し、経済を優先すれば環境は悪化する。豊かさをすでに手にした先進国が掲げる理想は、これから成長しようとする国にとって「制限」にもなる。SDGsという、誰も否定できないはずの17の目標は、なぜこれほど"綺麗ごと"に聞こえてしまうのか。
本書は、SDGsそのものを否定するための本ではない。その理念と現実の間に存在する構造的な矛盾を一つずつ解き明かし、読者自身が考えるための材料を提示する社会評論である。
SDGsはなぜ「正しすぎる」がゆえに疑われるのか
環境 vs 経済、先進国 vs 発展途上国、理想 vs 実行可能性――三つの対立軸
ガンディー、マザー・テレサ、アインシュタイン、イーロン・マスクほか、世界の偉人10人をSDGs的視点で読み解く
渋沢栄一、宮崎駿、大谷翔平ほか、日本の偉人10人に見るSDGsの原型
企業の「やってる感」はなぜ生まれるのか――グリーンウォッシュの構造を4つのパターンで分析
日本・アメリカ・中国・EU・インド・アフリカ、6つの国と地域が見せるまったく違う現実
SDGsは、信じるものではない。疑いながら使うべきものである。その視点を手にしたとき、世界の見え方は変わるはずだ。
(本文約27,000字)
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