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レインがぼくをこわしてもかまわない。願いが叶わないのであれば、おなじ――。真冬の深夜、「ぼく」は自分の部屋の鍵を落とし、アパートの廊下にすわりこんでいた。ひと晩泊めてくれた隣人の部屋で見かけた、Rainという名のお香の匂いは、懐かしくせつない遠い雨の記憶を呼び起こそうとするが...。いとおしく、恋しく、かなしい。雨の日のまどろみにも似た恋愛文学。(電子書籍版のみ、短編『ラヴレター』を同時収録。)
電子:92㌻/360.1KB/A5変形サイズ EPUB:818.8KB
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1981年、大阪市生まれ。京都造形芸術大学映像・舞台芸術学科卒業。2002年京都で『いのちより、たいせつなもの』を上演以降、劇作家・演出家として活動。2007年から小説の執筆を開始。戯曲作品に『coal tar【コールタール】』『神様にしか解けない智慧の輪』『まわた』『馬鹿』『ゆれる部屋』、小説作品に『千切る月』『レインの匂い』などがある。
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文芸
電子版 550円