「これは僕の役割じゃないですよ。思春期の女の子に男性の自分が聞く話じゃないし、そもそも学校の仕事じゃないと思います。」
そう言って関心なさげだった担任の先生が、わずか40分後には腕を組み、ホワイトボードの文字を真剣なまなざしで追っていました。
私が、保護者に伝えるべき言葉をセリフ形式で板書すると、彼は静かにこう言いました。
「これ……僕が言えます。いや、違うと思ってたけど、これは僕の仕事ですね。ここまで整理してくれて、ありがとうございます。」
たった40分で、何があったのか⸻
こうした変化が生まれることこそが、「要対協サポート講座」の目指す姿のひとつです。
本書では、各スライドごとに講座のねらいや、望ましい説明の仕方などを丁寧に補足しています。講師やスタッフの皆さんが教材の意図を理解し、安心して講座を進めていただけるよう工夫を重ねて作成しました。
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