近代看護の基礎を築いたフロレンス・ナイチンゲールは、日頃の看護活動について『行動力』の大切さを訴え、『看護実践力』を重んじていました。
『看護師の国家資格制度』の導入問題もあり、看護婦や助産師を育てるのは『免許の取得』ではないこと、何よりも行動力こそが大切であり、実践力を身に着けることを重要視していたのです。己の成長と正確な知識もたらすために与えられた環境を通じて、個人の思考や人格、そして信頼性を発展させることが肝要であることを説いてたのです。
ご存じの通りナイチンゲールの看護論における『看護観察』は、看護を展開する上での軸足になっています。看護という病人のケアの仕事は、常に観察に始まり観察に終わるという一連の流れ(過程)の中で展開されるのです。それは、観察→判断→実施→評価という一連のスパイラルの流れの中で軸足は常に『看護観察』にあると言えるのです。ここにナイチンゲールの科学的看護の実践による看護過程が成り立つことになります。そして、この看護観察が習慣化されるように訓練をつむことで看護観察が向上するように説いているのです。
特に、ナイチンゲールがこの看護過程を展開するために説いている中で留意すべき点は、看護実践を行う上で自らの思考能力の養成と、日々の看護活動における反省的実践を認めていること(看護リフレクション)です。
本書では、このナイチンゲールが説く看護の反省的実践行為から、看護の知のパターンを生むことを示すとともに、現代に生きる看護師もこれらの看護の知の獲得できるようになることを紹介していきます。
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