〔ウィザード（魔法使い）〕としての正体とチカラを隠しつつ、統護は『学園テロ』事件と《隠れ姫君》アリーシア誘拐を、仲間の協力と助けを受けて解決してみせた。 　強敵であった雷を司る【エレメントマスター】ユピテルとの激闘を経て、統護は反魔術を掲げる世界最大の国際テロ組織――多層宗教連合体【エルメ・サイア】と戦う事を胸の内に秘める。 　魔術が使えない劣等生な学園生活に戻ったかに思えたが…… 　統護の秘密を識る者の一人、偏屈・絶美のクラス委員長――黒鳳凰みみ架が、接近してくる。その理由は、不本意に強制されたお見合いの破壊（妨害）であった。 　見合い相手は堂桜序列九位の当主、堂桜秋護。 　彼女との交渉から提示された報酬は、みみ架の貞操（純潔）！？ 　話の裏を警戒する統護であったが、彼女の魅惑的過ぎる肢体を前に倫理観をＫＯされてしまい、あえなくＯＫする。 　受けたからには、みみ架の身体をゲットしようと張り切る統護。 　純愛ならばともかく、下心と性欲、劣情に浅ましく衝き動かされる統護を、淡雪とルシアが揃って妨害せんとする。 　女心に疎い統護は「意味不明」と首を傾げるばかりだった。 　そんな状況下、統護を挟み、何故か対峙する締里とみみ架。 　困惑する統護が見守る中、ライバル意識を剥き出しで《究極の戦闘少女》と【魔導武術】が激突する。 「見せてあげるわ。これがわたしの魔術戦闘――」 　決着寸前で、統護が採った行動とは！？ 　その一方―― 　もう一人の統護とも定義できる少女、オルタナティヴも始動。 　駆け出しの『何でも屋』として、【エルメ・サイア】の首領《ファーザー》との司法取引により軟禁状態にあるユピテルの身柄を確保（簒奪）するミッションを、ルシアより受けていた。 　メイドとして潜伏した舞台は堂桜ナンバー２である栄護の別邸だ。 　奇しくも、みみ架と秋護の見合い会場でもある。 　加えて、依頼不足と金欠に悩むオルタナティヴに、アングラ系戦闘サイト【ＭＫランキング】主催者、光葉一比古が接触していた。 　オファーされた対戦相手は、７位にランクされている『二刀流の巫女』神代神子都だ。彼女の参戦を皮切りに、ランキング戦も加熱していく。 　新作ＶＲゲーム《ストライク・オブ・マジック》が暴走して周囲を巻き込んでいく中、果たして統護は見合いをブチ壊して、『運命の相手』みみ架を救えるのか！？ 　そして統護は宿敵《ファーザー》と初めて相対するッッ！！ 　空前絶後のスケールで贈る、〔神〕が用意した平行世界を舞台に繰り広げられる戦闘系魔術師（ソーサラー）達の現代異能バトル！！ 　シリーズ第２巻、満を持してリリース――

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　通称・魔術――【魔導機術】システムが発展している【イグニアス】世界において、少年は世界で唯一『魔術が使えない』劣等生であった。 　この世界の人間は誰もが魔力を秘めている。【魔導機術】システムとの超次元リンケージによって、補助アイテム【ＤＶＩＳ】のメモリ内に書き込んである魔術プログラムを魔力を源として実行――事象を超常エミュレートする、それが『現代の』魔術だ。 　伝説の存在、〔魔法〕を模した超技術である。 　一般人でも規格化されている汎用魔術を扱えるが、オリジナル魔術を扱える専門職は近代魔術師と定義された。大別して戦闘系魔術師（ソーサラー）と魔術系技能職（ウィッチクラフター）である。かつての古代魔術師（メイジ）とは、別のカテゴリとなる技術職で研究者だ。 　特に、戦闘用魔術を疑似ＯＳ化して常駐起動させた【基本形態】を操れる【ソーサラー】は、エリート中のエリートである。 　そして、魔導社会を支える【魔導機術】の技術と利権を独占しているのが、超財閥である堂桜一族。一般家庭の一人息子であったはずの彼――堂桜統護は、その堂桜財閥の御曹司として『この世界』に、何故か存在していた。 　妹を名乗る美少女、淡雪と共に統護は魔術の名門校――【聖イビリアル学園】の魔導科二年に通学する事となる。 　魔術が使えない彼の蔑称はズバリ、劣等生。魔術用【ＤＶＩＳ】を破壊してしまう統護の異常（魔力）は《デヴァイスクラッシャー》と呼ばれた。 　不遇の学園生活を送る統護の前に、次々と強敵と試練が立ち塞がる。 　彼は《デヴァイスクラッシャー》を駆使し、戦闘系魔術師と戦っていく。果たして〔魔法使い（ウィザード）〕としての正体と真実を隠しきり、淡雪を守り通すと共に、この魔導世界の謎を解き明かせるのか？ 　空前絶後のスケールで贈る、〔神〕が用意した平行世界を舞台に繰り広げられる戦闘系魔術師（ソーサラー）達の現代異能バトル！！ 　シリーズ第１巻、ここから始動――

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