人生がうまくいきすぎていた俺。実は自分が大天使セラフィムだと気づく。これで人生勝ち組だ！と思っていた。しかし、その直後俺は死んだ。神は天国で俺に言った「もう一度地上に行ってケルビムを探してきて欲しい」。神様ってのはずいぶん身勝手なやつだ。それにしても手がかりもなく探して来いって、、、神ってサディストなのかも。

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オリンポスと地上の境は感情によって分けられていた。互いの領域を荒らさないことでふたつの世界がなりたっていたかつてとは違い、アンゴルモアの大王が地上に硫黄を投げ込んだあの時から地上の人々はオリンポスを侵食するようになった。 これは、オリンポスで生まれた不可算名詞のカドモスたちの竜退治の話である。

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理不尽な目にも合って自分の人生は自分で決めてきた自負がある。あらゆるものが表裏一体で陰陽があるのだから俺は中性子になろうと決めた。そんな矢先、俺を極端に傾かせる出来事が起きた。俺を中性ではなく、ただ男でいてほしいいう出来事が。説明も必要ないだろうーーー恋だった。

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俺が初めて恋をした相手はことあるごとに俺の産みの母親を思い出させた。母親とは真逆の女性のはずなのに、ひとつひとつの言動が俺を忌々しい過去にいざなった。どんなに腹が立ってももう母親はいない。だって俺が殺したのだから。

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