広重と豊国――天才絵師二人、夢のコラボレーション!
全シリーズを解説付きで完全収録。
江戸時代の宿場街のようすが庶民の文化・風俗とともによくわかる永久保存版。
『双筆五十三次』とは――
三代豊国(歌川国貞)が人物を描き、歌川広重が風景を描いた、合筆の「東海道五十三次」です。
江戸後期に「豊国にかほ(似顔)、国芳むしゃ(武者)、広重めいしょ(名所)」と評されるほど名をあげていたスター絵師の歌川豊国と歌川広重。
豊国は、役者絵や美人画などの人物画を描かせたら右に出るものはいないと言われていました。
また、『東海道五十三次』や『名所江戸百景』で世界的にその名を知られる広重は、風景画の大御所としてその名を天下に轟かせていました。
その二人がそれぞれの得意分野で夢の競演をはたしたのが、この『双筆五十三次』です。
この作品は、当時の庶民の期待にこたえ、大ヒットを飛ばしました。 浮世絵史に残る名作として、現代の浮世絵ファンの心も掴んではなしません。
本書には、『双筆五十三次』をより堪能していただくために、風景画と人物画それぞれについての解説があります。ひと味違う「東海道五十三次」の旅を、どうぞ存分にお楽しみください。
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