人生賛歌のような短編4篇になります。4篇の物語の一つ一つがほんのひとときでも、読んでくださる方の心に寄り添うことができたなら、とっても嬉しいです。『雨の日に二人で』は2024年4月配信の『珈琲。』に収録された同じアパートに住む二人、「せんせい」と「きみ」。「きみ」である「わたし」がほんの少し、なにかが変わる瞬間を描いた『ほんの少し』のアフターストーリーになります。
目次
1.雨の日に二人で
2.ボロボロだけどキラキラな人
3.音(おと)
4.ぽしょぽしょ、ちょりんぺ、すっこんこ
※BCCKSさんのサイト内で「たいいちろう」と検索して頂くと全作品をご覧頂けます。
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雨音の中を歩く二人に、キラキラ輝いている人。
神秘的で安心感のある声。
どこかからふと舞い降りてきたような可愛らしい呪文みたいな言葉。
今回、素敵な「音」を感じる4篇の物語でした。
その音はとても尊くて、日常の中に沈み込んでいる幸せを拾い上げてくれる。そんな素敵な音たちです。
現実を生きる中で精魂尽き果てたと思う時、光はあなたの中にまだあると教えてくれる、希望の声たちです。
そして、大切な人の声が聞こえてきます。
温もりが伝わってきます。
心強くて幸せで。嬉しくて。
物語の中から伝わる心地良い音たちに、今も守られているのを感じています。