『夏とあたいと猫と』の自分のことを「あたい」と呼ぶ年齢不詳の女の子、「あたい」が主人公の4篇の物語です。生きることに、恋愛に、自分自身と向き合いながら、いつも前を向く彼女の心のなかの旅路の続きの4篇になります。前作とは違い、ヒリヒリとするような時間であったり、後ろ向きな時間を歩む「あたい」。けれども彼女は必ずいつも立ち上がっていきます。
目次
1.あたいとやばい奴
2.銀河と辛さと仲直りと
3.あたいと革ジャンと
4.再生紙
※この物語はフィクションです。実在の人物、団体、出来事などとは一切関係ありません。BCCKSさんのサイト内で「たいいちろう」と検索して頂くと全作品をご覧頂けます。
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主人公の「あたい」の人間性が、「あたい」という言葉や革ジャンからイメージするものとギャップがあって、それは良い意味でのギャップで。
彼女の内省的な所、思慮深さ、繊細さが、人間らしい愛らしさでもあり、また歪さでもあると思いました。
歪というと聞こえは良くないですが、私はちっとも悪いなどとは思っていないのです。
むしろ、完璧な人よりも安心感があって信頼できます。
言い過ぎてしまう事もあれば、やってしまったと思う時もある。
誰でも当然のごとくあるもの。
大事なのはその時の自身を振り返り、気付いて前進する事だと思うのです。
「あたい」はそれが出来る人だと思いました。
「あたい」が大切にしている事は私自身も大切にしている事でもあります。
通じる部分があるからこそ、彼女の内面の美しさに改めて気付かされる事もあります。
読後には爽やかな豊かさが残り、私も元気に一歩を踏み出そうという気持ちにさせてくれる物語です。