家族からの結婚圧に押され、何十人もの相手と見合いを重ねても、決まらないままの彼女。
ある夜、酔った勢いで幼なじみに軽く言った。
「いっそ、私たち結婚しない?」
冗談のはずだった。
相手は完璧すぎる男。頭脳明晰、名門出身、家業を継ぐエリート。
誰もが憧れる存在で、恋愛とは無縁のまま生きてきた男。
そんな彼が、答えた。
——「いいよ」
幼なじみ、兄妹のような関係。
波ひとつ立たないはずの結婚生活。
……のはずだった。
端正で禁欲的、理性でできたような男は、
結婚後、まるで別人のように距離を詰めてくる。
その違和感の正体に気づいたとき、
彼女は初めて知る。
この結婚が“偶然”ではなかったことを。
やがて訪れる、決定的なすれ違い。
離婚を選んだその後で、彼女は知ってしまう。
——彼が、何年も前から自分だけを見続けていたことを。
「君が好きだと言ったあの日、
僕はもう、ずっと前から君を愛していた」
軽い結婚のはずだった。
でもそれは、一途すぎる愛のはじまりだった。
⸻
■キーワード
契約結婚/幼なじみ/片想い/先婚後愛/すれ違いからの再愛
■一言キャッチ
軽い結婚、重すぎる愛。
本を入手していないとコメントは書けません。