月は、なぜ半分しか見せないのか。
人類は月に到達し、探査機を送り込み、映像を受け取ってきた。しかしその裏側――地球から直接見ることも、直接通信することもできない領域は、今なお謎に包まれたままだ。
アルテミス計画、ヘリウム3という新たな資源、中国の「嫦娥4号」による裏側着陸。世界各国が競うように月へ向かう動きの裏で、「なぜ今なのか」「なぜ見えない場所ばかりが重要視されるのか」という一つの違和感が浮かび上がる。
観測されない場所には、何が存在するのか。
公開されないデータは、何を語らずにいるのか。
そして――人類は本当に、月を"見ている側"なのだろうか。
断片的な記録、名もなき技術者の証言、そして静かに積み重なる"一致しすぎている"事実。これらを手がかりに、月の裏側という最後の未踏領域に隠された構造へと迫る、著者渾身の考察エッセイ。
本文約49,945字。
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