通好みの隠れた傑作「血みどろ無惨絵」全76図!
知る人ぞ知る、異端の名作集!
近年、密かなブームになっている「血まみれ芳年」こと月岡芳年をはじめ、落合芳幾や河鍋暁斎、歌川国芳、歌川豊国、歌川国貞などの奇才浮世絵師たちが残した傑作無惨絵の数々!!
三島由紀夫も愛した血の様式美!
鮮血と狂気の美学に充ち満ちた異端の浮世絵世界を存分にご堪能ください!
月岡芳年と落合芳幾の伝説的傑作
「英名二十八衆句」も完全収録しています。
血と狂気に彩られた浮世絵の世界――
江戸時代末期から明治時代にかけて、ある特殊な浮世絵の様式がうまれました。
人間が織りなす血と狂気の饗宴を力強い線と完璧な構図で描いたその様式美――
衝撃の奇才浮世絵師たちがこぞって鮮血の美学を表現していったのです。
芝居で描かれた殺しの現場からはじまり、実際に起こった殺人事件、凄惨な戦争などをテーマとし、被写体の体からあふれ出す血や血痕などが色鮮やかに描かれました。
「激烈な芸術」と呼ぶにふさわしい作品群なのです。
それら人間のどろどろとした部分を見事に表現した作品は、否が応でも鑑賞者の心の闇を刺激してきます。
「血みどろ絵」「残酷絵」「無惨絵」などと呼ばれるこれらの作品群は、主に月岡芳年によって描かれました。
そして、そのほとんどが浮世絵史上最大の傑作として異質な存在感を放っています。
思わず目を覆ってしまいたくなる惨劇シーンが活写された月岡芳年の浮世絵は、谷崎潤一郎、三島由紀夫、江戸川乱歩、芥川龍之介などの文豪を魅了し、その文学性にも強烈な影響を与えました。
本書ではそんな無惨絵の代表的作品の数々を惜しげも無く大収録しています。
血みどろ絵の代名詞である月岡芳年はもちろん、芳年の師匠であった歌川国芳、芳年と同じ国芳門下の落合芳幾など、様々な作家の、おぞましくも美しい作品の数々……。
浮世絵のダークサイド、見るも無惨な衝撃的作品の数々を心ゆくまでご堪能ください。
-----【収録作品一覧】---------------------------------------
収録絵師……月岡芳年
落合芳幾
歌川国芳
歌川豊国
歌川国貞
河鍋暁斎
菊水茂広
○『英名二十八衆句』より全14図(作者:月岡芳年)
・姐妃の於百
・稲田九蔵新助
・因果小僧六之助
・遠城喜八郎
・笠森於仙
・古手屋八郎兵衛
・御所五郎蔵
・高倉屋助七
・勝間源五兵衛
・直助権兵衛
・白井権八
・福岡貢
・由留木素玄
・團七九郎兵衛
○『英名二十八衆句』より全14図(作者:落合芳幾)
・げいしゃ美代吉
・遠城治左エ門
・鬼神於松
・鞠ヶ瀬秋夜
・国澤周治
・佐野次郎左エ門
・十木伝七
・春藤次郎左エ門
・仁木直助
・西門屋啓十郎
・鳥井又助
・天日坊法策
・邑井長庵
・濱島正兵衛
○『英雄大倭十二士 山本勘助入道道鬼』(作者:歌川国芳)
○『大高主殿と猟師鴈蔵』(作者:歌川国芳)
○『木曽街道 六十九次之内 塩名田』(作者:歌川国芳)
○『鏗鏘手練鍛の名刃 佐野治郎左衛門』(作者:歌川国芳)
○『東海道五十三次之内 品川川崎間 六合渡シ 平井権八』(作者:三代歌川豊国)
○『敵討天下茶屋聚』(作者:三代歌川豊国)
○『怪談木幡小平治』(二代歌川国貞)
○『暁斎楽画』(作者:河鍋暁斎)
○『元禄日本錦』(作者:河鍋暁斎)
○『美勇水滸伝』より2図(作者:月岡芳年)
○『東錦浮世稿談』より2図(作者:月岡芳年)
○『和漢百物語』より「華陽夫人」図(作者:月岡芳年)
○『近世人物誌』より「花井お梅」(作者:月岡芳年)
○『芳年武者无類』より2図(作者:月岡芳年)
○『近世侠義傳』より3図(作者:月岡芳年)
○『郵便報知新聞』より6図(作者:月岡芳年)
○『かなよみ新聞』(作者:月岡芳年)
○『東京日々新聞作者』(作者:落合芳幾)
○『大阪日々新聞』(作者:菊水茂広)
○『魁題百撰相』より19図(作者:月岡芳年)
・森蘭丸
・外記孫八
・管谷九右エ門
・鬼小島弥太郎
・佐久間大学
・滋野左エ門佐幸村
・小寺相模
・森坊丸
・秦桐若
・森力丸
・辻弥兵衛
・鳥井彦右エ門
・冷泉判官隆豊
・堀井恒右エ門
・島左近友之
・鈴木孫市
・鶯池 平九郎
・會津黄門景勝
・小幡助六郎信世
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