被虐児童の保護シェルターに収容されている幼い姉弟『るう』と『たあ』。とある事件をきっかけに、ふたりは施設を脱走し、東京で生きていくことを決意する。
門を乗り越え、夜の暗がりを手を取り合って駆け出したふたりの心には、ある老婆に語り聞かせられた、ひとつの物語があった。
「悪いことをすれば魔物がやってくる」
「魔物は真っ直ぐにしか進めない」
「魔物から逃げるには三叉路に向かえ――」
ふたりが恐れる『まもの』の正体とは。
そして、ふたりが逃避行のもとに辿り着く場所とは――。
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