緑豊かな自然の箱庭に暮らすふたりの男女。あわい光とかろやかな風に彩られる日々の中、彼女はやがて風となり、彼はその風に祈りを奏で続ける。優しい愛と穏やかな喪失を描く、静謐な幻想譜。
NovelJam 2025参加作品
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これは散文詩ですね。小説として見た場合、物語の中には二人の登場人物がいるけど、それぞれがどのような関係で、それぞれが生活している舞台設定や時代背景などが説明されなければ、恐らく小説を読み慣れた人は不安を抱くと思うけど、そんな小説のセオリーを無視したかのように登場人物の台詞や心情や情景描写が心地好く流れていく。ある意味でこれは新しいタイプの小説だと思います。NovelJam2021OnlineでもInnocentという詩と小説のハイブリッド作品が登場しましたが、そういう実験的な作品も今後もNovelJamで生まれてきてもいいのかなと思っています。
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10inch版 2,508円
電子版 1,320円