AIデザインで身体を改造・整形ができる時代。美しく、若くあることに取りつかれたAIデザイナー樹(いつき)。AIデザイン界で世界的に有名になった樹は、自らの身体さえもAIでデザインし、改造を次々に行っていく。
そこまで樹が美しさ、若さに執着するのには理由があった。
次々に自らを改造していく樹だが、AIによる肉体改造には限界があった。
崩れはじめる身体。
自らの身体や心に疑問を持ちはじめるたある日、樹に衝撃が走る。美しく生きるケイと再会し、その言葉に心を動かされる。今まで美しさと若さを追求する自分自身が揺らいでいく。それと同時に気付く。自分の「ありのままの自分でいい」という心から逃げていたことに。
NovelJam 2024参加作品
本を入手していないとコメントは書けません。