死ぬ間際のご褒美なのにシニガミさまがやらかした!?
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泣いた。マジに泣いた。
各章ごとに章タイトルがふってあって、見た感じはなろうカクヨムエブリスタ系統のネット小説で肩肘張った純文学ではないのですが、だからしかめっ面をした文学大人は、この小説を読むと一見しただけで、けっ!と言いそうだけど、でもそんな頭の固い大人にはわからない純粋さが、この小説に宿っていると思います。ある意味、ライトなテイストで書かれた文体だから、ピュアな主題が引き立って、より涙を誘ったのかもしれませんね。
余談で少しだけ。私も障がい者支援で排泄介助をやっています。確かに匂いはつくけれど、何よりも利用者さんが、意思を伝えられない方もいるので、その方が排泄したくて苦しんでいるのを見放す訳にはいきませんからね。それでも、この小説が描いているように、介助に携わらない人で、介助者に纏わり付く細かいことを気にする人は出てくるかもしれない。まあそれでも、多様性ですからね!周りに併せて一部のものを排除するのは多様性とは言わないけど、それでも理解できない人たちは現れる。それを少しずつわからせてあげるのが、多様性の世界に導く鍵ですよね。この小説を読んで、そんなことを思いました。