東京への一極集中、地方の過疎化が社会問題となっている現代日本。地方の家が大都市に向かって突進するという、非現実な現象が起きている。国は、この現象が発生した家を爆破する処理班を設置した。 処理班の山本は、バイクに跨っていつも通り任務の一環で家を爆破していたが、ある日、生まれ育った実家にもこの現象が起きてしまったと知る。 実家を爆破するために10年ぶりに帰省した山本に、思わぬ展開が待ち受ける。
NovelJam 2024参加作品
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NovelJam2024プレゼンで審査員の藤井太洋氏、内藤みか氏、高橋文樹氏の三人から、プレゼンを見たあとで真っ先に読んでみたいと太鼓判を押された作品。NovelJam参加者史上初の最年少十六歳の高校生が会場にエレキギターを抱えながら颯爽と登場して若さ漲る怪作を世に放ってくれました。実際はNovelJam2024全体の作風がリアリズム寄り純文学だったり時代歴史小説だったりSF怪文書だったりするなかで、この作品だけがリーダビリティが高いなろうカクヨムエブリスタ系のわかりやすい文体で、しかも大胆で破天荒な設定で、他の作品群とは一線を画するインパクトを放っています。しかめっ面をした文学大人どもは恐怖のどん底に落っこちてしまうでしょうね!……ちょっと褒め過ぎたかな?まあ、読んでみてください!面白いですよ、これ!