書類一枚から始まった、機長さまとの新婚生活。
よそよそしいはずの夫は、なぜか妻の好みも、癖も、古い傷も、何もかも知っていた。
「俺の妻は、俺を好きにしていい」
甘やかされるほどに募る、小さな違和感。
そんな折、夫の悪友がぽろりとこぼした。
――あいつの片思いは、もう十年近くになる、と。
彼が静かに語りはじめる「君を好きになった話」は、蘇凛の記憶の空白と、ひとつ、またひとつ重なってゆく。
一方、双子の姉・蘇瑛(スー・イン)の影が、ふたたび二人の前に――。
十年越しの片思いが、いま言葉になる。
※全三巻の第2巻。
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