酒をやめれば、すべてが好転する――そう信じていた。
だが、断酒を続けるという行為そのものが、新しい苦しみを生むことがある。孤独、比較、罪悪感、そして「幸せになれたはずなのに、なぜか幸せを感じられない」という違和感。本書は、この状態を著者独自の言葉で「断酒病」と名付け、正面から見つめ直す一冊である。
「今日一日、断酒しよう」という言葉に支えられる日々から始まり、酒と人間社会の分かちがたい文化史、依存症という現実、酒に命を縮められた著名人たちの軌跡、酒造産業と規制をめぐる社会構造、そして「断酒したら本当に幸せなのか」という本質的な問いへ。最終章では、酒の代わりに何を求め、その先にどんな人生があるのかを、著者自身の酒生活視点で綴る。
断酒中の人、断酒を考えている人、酒を飲まない人、そしてかつて飲んでいた人――すべての読者に向けて書かれた、酒とその「先」をめぐる社会評論。
※本書における「断酒病」は医学的な診断名ではありません。飲酒・断酒に関するお悩みは、自己判断の前に必ず医療機関・専門機関にご相談ください。
※本文文字数:約193,000字
本を入手していないとコメントは書けません。