魔法禁止の剣術大会に、伝説の大魔道士
年に一度、身分も流派も問わず、腕に覚えのある剣士たちが集う剣術大会。相手を斬り伏せるか、降参させれば勝ち。最後に残った一人には、王宮騎士への道が開かれる。
大会を前ににぎわう街に、一人の老人が現れた。史書にその名を刻む大魔道士、ダーナ。剣を持たない彼は、通りを行き交う剣士たちを一人ずつ見定めては、心の中で首を振っていく。そして町外れで、黙々と素振りを続ける無口な青年を見つけた。
「彼こそが、正解だ」
乗っ取りの魔法で青年ダグの身体を手に入れたダーナは、毎年予選落ちしていたはずの彼の姿のまま、大会に挑む。魔法を使えば即失格。優勝するまで、正体を知られるわけにはいかない。だが、伝説と呼ばれた男は、もう何十年も「負け」を味わったことがなかった。
勝ち上がるたびに冷たく笑う「ダグ」に、周囲はざわめき始める。そして本戦で彼の前に現れたのは、決して相手の命を奪わずに勝ち進む、赤毛の剣士サームだった。
老いた魔道士は、なぜ他人の身体を奪ってまで剣を求めたのか。
伝説の大魔道士、最初で最後の剣の物語。
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10inch版 2,508円
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