沖縄で生まれ育った嘉陽なぎは、地元を離れたくて仕方なかった。大学で「鬼」の研究をしていたなぎは、鬼の祭りをきっかけに長野に移住することに。そこで出会った古文書をもとに伝統銘菓を復活させることになるが……。
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表紙が可愛いなと思った。どんな物語が待ち受けているのかなと思いながら読み進めると、沖縄県から長野県に移住した女の子が頑張っている物語なのはわかったし、鬼という要素も祭りという要素も出てくるのがわかったが、一読して個人的には移住した女の子の気持ちと、そこに鬼がどのように結びつくのかが、個人的にはあまり掴むことができなかった。ただ鬼柚子のレシピ描写は美味しそうだなと思った。個人的には沖縄県に住んでいた者が何故、鬼に憧れを抱いたのか、例えば沖縄県に住む者が抱く鬼の概念と、それが何故、長野県に移住したのか、長野県なら鬼という素材を純粋により積極的に取り扱うことができるのか、という物語の説得力を加味していれば、もっと楽しめたかなと思いました。
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10inch版 2,508円
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