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『彼女が殺された理由は、それではない』
匣庭 京介
著
ciansih
文芸
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【データ本】
2026.02.03
新書版 580㌻ 930円
【紙本】
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千年にわたり受け継がれてきた因縁は、 一つの死によって、再び動き出した。 完全密室の中で、ひとりの婦人が不可解な死を遂げる。 扉も窓も内側から固く閉ざされ、 外部からの侵入は不可能だった。 嘆き悲しむ夫は、誰からも称賛される理想の伴侶―― しかしその裏で、複数の妻妾を囲っていた事実が明らかになる。 財政破綻寸前の屋敷は、 彼女の裕福な実家からの援助を今も待ち続けている。 さらに、異母妹の正体は 彼女の舅が隠してきた「実の娘」だった。 嫉妬、金、血縁、裏切り。 すべてが動機に見える。 だが―― 彼女が殺された理由は、そのどれでもなかった。 真実に辿り着いたとき、 読者は“動機”という概念そのものを疑うことになる。
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『長安一、逃げ場のない食堂』
風野 あおい
著
ciansih
文芸
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【データ本】
2026.02.03
新書版 516㌻ 780円
【紙本】
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大理寺の官営食堂に、新人の厨娘がやってきた。 まずいことで名高い食堂? 行くわけがない。 役人たちは鼻で笑った。 「食堂?絶対ごめんだ」 ——しかし、数日後。 「今日のメニュー、竹の子と豚肉の煮込みらしいぞ」 「……あの匂い、反則じゃないか?」 昼前から漂う香りに、 通りすがりの官吏が足を止め、 隣の役所の連中まで、塀越しに恨めしそうな顔をする始末。 かつて食堂を嗤っていた高官たちも、 次第に沈黙し、 やがて視線を逸らしながら、こう言い出す。 「お、おい……」 「……ついでに、俺の分も買ってきてくれ」 まずい食堂は、こうして—— 長安一、逃げ場のない人気スポットになった。
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『放っておいてください、寡婦ですから』
霧原 真
著
ciansih
文芸
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【データ本】
2026.02.01
新書版 1138㌻ 979円
【紙本】
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五年目の守寡、我が家に賊が入った。 あれは、どこにでもあるような夜だった。 外は大雨が降っていた。 私は子どもを連れて庭に出て、干していた洗濯物を取り込んだ。 そして、部屋の扉を押し開けた瞬間―― 家の中に、見知らぬ人影がいくつも増えていた。 仮面の男たちだ。 白く裂けるような稲妻が走り、その一瞬の光が、彼らの仮面を照らし出す。 座る者、立つ者。 その目の奥には、遊ぶような笑みが浮かんでいた。 私は全身が震え、空気に濃く漂う血の匂いに気づいた。 ――人を殺して楽しむ魔がいる、そんな噂を聞いたことがある。 目の前の仮面の男たちは、きっと人ではない。 室内で、唯一腰を下ろしていたのは、黒衣の青年だった。 闇の中から、熱を帯びた視線で、私をじっと見つめてくる。 その目には、隠す気もない欲情があった。 彼は、隣で刀を抜こうとした部下を手で制し、 驚くほど丁寧な口調で言った。 「おい、寡婦を困らせるな」 そして、まるで世間話でもするように続ける。 「雨で道が滑りやすく、山道も危険だ。 一晩、ここで雨宿りをさせてもらえないだろうか?」 私は体をこわばらせたまま、ただ頷くことしかできなかった。 ――それが、すべての始まりだった。 彼らは去らなかった。 一夜、また一夜、さらに一夜。 雨はとっくに止んでいるのに。 私は何度も逃げ出そうとした。 だが、そのたびに捕まった。 彼は、私の考えをすべて見透かしているかのようで、 何をしようとしても、先回りされてしまう。 堪えきれなくなった私は、亡き夫の位牌を持ち出し、彼の前に突きつけた。 これで、彼の執着が冷めることを期待して。 「……私には、夫がいます」 「位牌は見た」 「子どももいます」 「ちょうどいい。俺にはいない」 「……私は病気です。逆上すると、人を殺します」 「奇遇だな。俺も病気だ。殺されるのが、特に好きでね」 彼は私に無理やり婚礼をさせた。 それからというもの、彼は本当に悪を捨てたかのように変わり、 血に染まっていた手で、台所に立ち、料理を作るようになった。 ただ一つ、彼が私に求めた条件は―― 決して、その仮面を外さないこと。 だがある夜。 彼が眠っている隙に、私はその仮面を盗み取った。 背筋が凍り、全身に鳥肌が立った。 後ずさる私の目に映ったのは―― 亡き夫と、寸分違わぬ顔。 いつの間にか目を覚ましていた彼が、私を見つめ、低く笑った。 「言っただろう。 外すなって」 * 商星瀾は、堕魔した後、すべての記憶を失っていた。 自分がなぜ魔に堕ちたのか。 それを、この先思い出すことはないだろうと、そう思っていた。 ――あの農家に身を隠すまでは。 そこに住んでいた女は、ひどく可哀想な、美しい若い未亡人だった。 一目見た瞬間、どうしようもなく惹かれた。 好きで、好きで、たまらなかった。 だが彼女の口から出るのは、いつも「夫」の話ばかりで、 それがたまらなく腹立たしかった。 そしてある日、 彼女が、最愛の夫の位牌を、彼の目の前に叩きつけた。 その瞬間、雷に打たれたように、思考が止まった。 そこには、はっきりと書かれていた。 ―― 商星瀾 楚黎之夫 すべてを思い出した。 五年前。 彼は、愛する妻に突き落とされた。 崖の底で、身体は壊れ、這い上がってでも殺してやりたいと願った。 その憎しみの果てに、魔へと堕ちたのだ。 ――そして今、 彼は再び、彼女の前に立っている。 仮面の下で、微笑みながら。
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『春江に花、月に影』
藤原 静枝
著
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2026.01.29
新書版 2678㌻ 1,634円
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『京の春深し』
青木 澄
著
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【データ本】
2026.01.26
新書版 4898㌻ 1,480円
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前世、彼女は死ぬにも時期が悪かった。 病没してわずか一月後、熙寧二年の春、夫は大趙史上最年少の宰相に昇り、都・東京城でひときわ目を引く若き鰥夫となった。眉州青神・王氏一族の長房嫡女、王九娘――本来なら宰相夫人として、その栄華の中心に立つはずだった身である。 だが、その座に辿り着くことなく、彼女の命は尽きた。 再び目を開けたとき、彼女は汴梁・翰林巷の孟府にいた。 庶出三房の庶女、孟九娘。庶に庶を重ねた身の上で、七つになっても名すら正式に与えられていない。住まわされているのも屋敷の中心から外れ、塀際の外れに寄った、人の気配も薄い寒々とした小さな院だった。 かつて錦衣玉食に囲まれていた日々は影もなく、今はただ、人の顔色を窺いながら暮らす毎日である。 やがて熙寧五年の寒食節が近づく。 三日間は火を起こすことも竈を使うことも禁じられるため、孟府の内外は慌ただしい。棗糕を蒸し、寒食粥を煮て、食いつなぐための熟食を備えるのに追われていた。 東の角門に寄り添う聴香閣では、庑廊をかすめて柳の枝が揺れ、いつしか碧玉のような色合いとなり、緑の絹糸の帯を垂らすかのように風にそよいでいる。 七歳の孟九娘は、暖閣に置かれた黄花梨の小さな腰掛にちょこんと座り、短い両脚をぶらぶらと揺らしながら、どうしても床には届かない。 手には鋏を一本、ふっくらとした両手を交差させ、歯を食いしばって、ありったけの力を込め、目の前の柳の枝を必死に切ろうとしている。
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『花あふれる大唐、乱れ咲き』
KAI
著
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【データ本】
2026.01.25
新書版 3716㌻ 1,480円
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大唐へようこそ。それはただ中国古代の黄金時代というだけでなく、世界史が誇る文明の頂点です。空前の繁栄を誇る盛世の気象、輝かしい文化の成果、強大な軍事と外交、煌めく科技と革新、そして数々の伝説的人物と物語。そして、盛極必衰の儚さが織りなす、悲劇的な美しさがあります。 さあ、私と共に—— 李白と共に「黄河の水、天より来る」の豪邁な詩心を体感し、 懐素と共に酒を衣襟に撒き、筆を揮う狂草の痴狂に酔いしれ、 楊貴妃との密やかな情愫に胸をときめかせ、 盛唐という時代そのものと共に、燦然と輝く瞬間を共有しましょう。 大唐幻夢譚——絢爛たる盛世の詩篇 いざ、壮麗なる王朝の舞台へ。
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