株式会社ライズインターナショナル

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更新 2025.10.27

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谷口大介

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    • 最後の花摘み

      端整な日本語のセンテンスを集めた一冊。どこか滑稽で童話的な、或いは不気味で物悲しく透き通った一行物語と、空想の上澄みを一滴一滴採集したアフォリズムを採録。加えて随想的な創作と詩的な思索による短文、断章を綴ったテキストで構成。一節は数行と短く内容も独立しているため、気が向いたときに開いたところをパラパラ読んでも楽しめます。カフカの断片・アフォリズムやペソアの断章がお好きな方にも。 --------------------------------------- 【一行物語】 毎月どこからともなく「絶対に開けないで下さい」と書かれた小包が届き、捨てることもできないので、倉庫に小包が山積みになっている。 雪の結晶が溶けるのを忘れて、夏に置き去りになっている。 もうすぐ生まれてくる子供のために、揺り籠や子供服、たくさんの玩具を用意して待っていると、ある日、臨月を迎えた母親のお腹の中から「生まれたくない、生まれたくないよ」という、かぼそい声が聞こえてきた。 円周率をどこまでもどこまでも計算していくと、ある桁を超えたところから見たこともない数字が次々と現れ始めた。 幼い日の夏につかまえた、この世で最も美しい「青」を恋人にも見せたくて、もう一度探しに行く。 冬の選挙で、候補者が乱立する地方都市の激戦区の開票をしてみると、候補者名のかわりに「罪を償え」と書かれた投票用紙が大量に入っていた。 前世で魔女にかけられた呪いのせいで、「ありがとう」と言おうとするたびに「ぞうさん」と口にしてしまう。 志半ばで亡くなったピアニストたちの霊が、深海でピアノを弾いている。 行き先を告げてから、もう十五年間タクシーに乗りつづけているのだが、いまだに目的地に辿り着く気配がない。 【アフォリズム】 天使の首を絞めて、柔らかい死神の被写界深度を抜けていく。退廃の蜜あふれる楽園で、あの日のメロディが流れてくるのを待つ。 空高く流れる浮雲を目を細めて見上げると、うっすらと墓標が立っているのが見える。天にも漂う死があるのか。誰の墓標だろう。そう思ってもう一度見上げるが、雲は流れているし、夏の陽炎のために視界が歪んで、もはや確認できない。 消去法が貴女を消してゆく。 伝えられない想いばかりが彼女を焦燥させ、疲れた彼女は自分のために紅茶を淹れた。カーテンの向こうから午後の光が射してくるとき、彼女を使い古したすべての文脈に彼女は服従しなかった。 眼球骰子 桜舞い狂う廃墟 圧縮透明 完全球体 繁殖する釣竿 影だけが徘徊する街 家庭菜園で育てるささくれ 骨壷の中に卵黄 素数に恋する少女 黒い藁人形 1ピースのパズル 湖面に映る夜桜、湖上に枯れた巨木 夜行性リモコン 充電式ドッペルゲンガー 地下へと続く書架の永久回廊 【最後の花摘み】 「貴女、つまらない正義感に囚われているのね。私は正しいことになんて興味がないの。ただ彼がいつも笑顔でいられるように、そのためにだけ私は存在するの。仮にその手段が貴女の仰るように世間一般のまっとうな倫理に反するものだとして、それがいけないことかしら?」 磔にされた優しさの処刑を見物するために、丘には大勢の人だかりができている。 予期せずして訪れる二度とない美しい感情の起伏を、言葉にして彫刻するありふれた毎日に、穏やかに水を遣り続ける。 液体フォトグラフ 花舞う水族館 人骨で建てられた六角形の館 苔に覆われた蛙 スノードームに閉じ込められた刑務所 喪失感の火葬と埋葬 指折るマシュマロ 張り詰めたタイトロープから垂れ下がった絶命寸前の諦観 災いを招く甘い水 四三一号室から呻くように聞こえる、あなたを呼ぶ声 ルビをふることのできない感情ばかりが、生まれては消える。 横殴りの優しさが君の感情をあやして、願いは昨日の果てまであまねく降り注いだ。僕は封をした幸福を君に届ける準備をしながら珈琲を飲み干すと、赤いリボンを丁寧にむすんで窓の外に広がる寒空を見上げた。 あなたが素敵であればあるほど、あなたの隣に居てはいけない。 残響 / ゆらぎ / ピアノ線 / 致死量 ──本文より抜粋

      データ本
      981円
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      紙の本
      1,452円
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    • 最後の花摘み 蝉しぐれ

      端整な日本語のセンテンスを集めた一冊「最後の花摘み」の続巻。随想的な創作と詩的な思索による短文、断章を綴っています。一節は数行と短く内容も独立しているため、気が向いたときに開いたところをパラパラ読んでも楽しめます。 ※この本は、既刊「最後の花摘み」の続巻で未完結です。まだ途上のため、「最後の花摘み」の広報宣伝も兼ねて無料公開しています。お気に召しましたら「最後の花摘み」のほうも是非手にとってみてください。 --------------------------------------- 花は落日に燃え。うつくしく青ざめた夕暮れが行き場を失ってさまよう。 たとえば整ったかたちの指先に塗られた爪色の、深みと鮮やかさだけが信じられる。それが誓いとは無縁だから。曖昧な現実感への片思い。それだけが私たちの交わせるすべてだ。 曇天と日々の渦。 希望は首を括り、讃歌は蒼褪め、栄光は逃げ出そうとしている。 この残酷な世界で、私たちは問うことしか許されないのでしょうか。断崖に咲くカトレアのように。答えは摘み取られる前に朽ちてゆきます。私たちは一等うつくしく、残酷に降るこの雨にきっとこれからも打たれつづけるのです。 いつか愛した指先も、ひさしくなぞった面影も、「さよなら」はそのぜんぶに背を向けて屋上から身を投げる。 赤と橙で編んだ金魚。記憶のあやとり。 ──記憶を回遊する春 ──白んだ空に揮発する夏 ──映写機から投影される秋 ──明滅をくりかえす冬 助言というもの自体がそもそもいびつで不完全なものです。誰も相手のすべてを知り得ないし、もしもあらゆる背景や状況を考慮して語られるアドバイスがあるとしたら、それは唯一イコール何も語らないことです。他愛ない個人的な動機で語られる言葉に意味があります。 白く曇った窓に指先でねがいをしるす。誰かに見られたら叶わないから、見つかるまえにもう一度指先でなぞって消す。そうやってあなたに見つからないままのねがいを私はもうじゅうねん持ちつづけている。 炭酸水に沈む、自罰感情とレモン。 息も絶え絶えな内省が仰ぎ見る視界には、匿名の住人たちが振り下ろした正しさで撲殺された死体が山と積まれている。 孤独には等高線が引けない。 出来ることと、出来ないことが明確になっていくが、それは敗北ではない。 退屈な「愛している」を出し抜いて、その場かぎりの「好き」が略奪する。 君臨する、簒奪者としての夏。 紅茶 / セロファン / 明度を落とした照明 / うずくまる猫 ──本文より抜粋

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    • 都に霞むアムリタ(上)

      皮膚を溶かし人類を苛む雨が降る世界で、人々を救うために死ぬ運命を背負った六人の子供たち【マキナレア】。彼らは束の間の救済を求めて人類に背を向ける。歩む先に広がる蓮華草の花畑で【魅了】のマキナレア・モンゴメリは忘れていた【始まりの記憶】を取り戻すが、それは一人の孤独な救世主と、愛を知らないアルケミストの悲しい絆の物語だった――。

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    • 都に霞むアムリタ(下)

      失われていた記憶を取り戻していくマキナレア達。綻びを縫うように世界が終焉へと時を刻む中、遂に明かされる最後のマキナレア・レレクロエの壮絶な過去。それは全ての悲しみを受容した、一人の平凡な少年の物語――。

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    • Landscape Stories

      Landscape Stories

      Lisa Ohara著

      スタジオ 木の中庭発行

      Lisa Oharaのミニアルバム「Landscape Stories」のイメージ詩集。 《7つの詩を収録》 ・Flower song ・春の息吹 -A breath of spring ・ソラ-Blue sky ・思い出の海-The sea of memories ・MANGATA ・Tea for me ・雨の日に-On a rainy day

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    • Her stories #四月

      Her stories #四月

      スタジオ 木の中庭発行

      冷たさと暖かさがまざる四月、別れの四月、やさしい嘘のある四月、新しさへの躍動の四月。いろいろな気持ちが織り交ざるこの時期、何を感じている? 新しい季節には、新しい考え方を取り入れよう。 《#四月》 その時らしい自分/あなたは幸せですか? 届かない相手に話しかける/ときに嘘つきは、相手への思いやりの始まり/開いた扉 ※2017年に発行したエッセイマガジン「graffiti note」を改題、一部修正し再発行したものです。

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    • C

      C

      Maruo003著

      Studio baysick発行

      「C」という作品集。MixからTearsまでの作品を再考。そして、2012年、「アートの今、岡山2012 風景をこえて」展、出品作品をまとめた、数個の要素から成る、カラーを題材にした作品集。ストリーではなく、そこには、詩がある。そんな作品だと作者は思っております。よろしくお願い致します。

      データ本
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    • Mix

      Mix

      Maruo003著

      Studio baysick発行

      Maruo003が写真と出会って、早くも、15年以上が経過しました。その間、写真はしかり、多々、写真を題材にして、色々と実験をしています。そんな、悪戯のような、ちょっとした、ものをごちゃまぜにした、その名も第三弾、写真集「Mix」。

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      紙の本
      2,145円
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    • IN THE PRISON

      IN THE PRISON

      松本弦人著

      天然文庫発行

      囚人番号466番 松本弦人の「獄中デザイン記」。刑務所という完全カンヅメ状態で延べ1000時間、黒・赤・青のボールペン十二本を使い切って描き殴ったうめき声のような三冊のノートは、「デザインの不必要な作家領域」を嫌う松本弦人の「抗いようのない作品集」となっている。

      データ本
      440円
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      紙の本
      1,342円
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    • 愛し、日々

      愛し、日々

      寺尾紗穂著

      天然文庫発行

      透明感あふれる清冽な歌声と類稀な詩世界の鋭さ、美しさで今最も注目されるシンガー・ソングライター、寺尾紗穂の処女エッセイ集。18歳から28歳の現在に至る10年間の時の移ろいを残酷なまでに浮き彫りにする、ワルツのように愛(かな)しい青春の記念碑。

      データ本
      880円
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      紙の本
      1,540円
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    • アルティショ(北米原産キクイモ)×酸素水=がんを転移させない増殖させない

      がんに対抗し得る新たな可能性として、『アルティショ』と『超微粒子酸素水』による研究データとそのメカニズム、この2つでがんと闘う患者さんたちの体験談を掲載。——糖尿病に良いとされる『アルティショ(北米原産キクイモ)』を筆者が栽培し周りの人におすそ分けしていたところ、予想外にもがん患者さんからの症状改善報告が相次いで寄せられるようになった。筆者の元に集まった膨大なデータを元に茨城大学農学部との共同研究がスタートし、その効果が明らかになっていく。筆者が出会った患者さんたちやその家族の声を通して、がん治療にどう向き合っていくべきかも見つめ直せる一冊です。

      データ本
      1,430円
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    • 憲法決壊2 「戦える日本」に変貌させた戦後70年史上最大の解釈改憲の実態

        2015年9月17日、参議院特別委員会室で「安保関連法」は強行採決されました。参院でどのような審議が尽くされ、あるいは尽くされないまま、法案は可決成立したのか。本書では、数カ月に及ぶ国会の審議を記録した参議院議事録を問題テーマごとに記載し、また変更された安保法要綱の全文を載せ、分かりやすく解説を付けて、何がどう変わり,何が問題なのか解説しています。また、ジャーナリストの高野孟氏が見た「安保法制」の問題点と廃案に向けての私案を提起しています。辻元清美衆議院議員へのインタビュー、憲法カフェを主催する太田啓子弁護士と遠藤ちひろ多摩市議会議員の対談を掲載し、戦後最大の憲法解釈改憲の問題点を明らかにしています。

      データ本
      550円
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      紙の本
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