あの日、不意に振り向いた君を、忘れられない。
一橋的胡乱亭
あの日、不意に振り向いた君を、忘れられない。
一橋的胡乱亭
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更新 2020.04.25
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一橋。
ネットの波間に漂う胡乱。その時々の興味と好奇心の赴くままにあれやこれやと書き殴るスタイル。
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── 大人になって、いじめっ子と再び出会った。 僕の趣味は、趣味と言うには深刻すぎると自分でも思うが、復讐計画を作ることである。 相手は、山岸涼。十年前、中学生のころ、僕の人格をズタズタにした男だ。 いまだに当時の屈辱を思い出し、夜中に飛び起きることがある。そんなときはパソコンに向かい、山岸の殺害計画を作る。 絞殺。 撲殺。 扼殺。 焼殺。 計画のテキストファイルは、百五十を越えた。 実行したことは、ない。 僕にできることは悶々と怨念をキーボードに叩きつけることばかりだった。計画は何の意味もない。それは判っていた。 虚しい計画を徹夜で作った朝、往復はがきが届いていた。同窓会の案内だった。 幹事は、山岸涼。 はがきを破り捨てようと思った。 しかし、十年も山岸の記憶に縛られ続けていながら、僕にはチンケなプライドがあった。 山岸ごときに人生を左右されたくない。 僕は、同窓会に出ることに決めた。 忌まわしい記憶に、僕は勝てるのか。 (※『月刊群雛』2016年08月号掲載作品のサンプルおよび作品情報&著者情報を収録しています)
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1991年8月6日,世界最初のウェブサイト(http://info.cern.ch/)が設立されました.それからちょうど20年が経とうとする現在,インターネットはわたしたちにとって,ごくあたりまえの存在となっています.誰かとコミュニケーションをとったり,調べものをしたり,自分の創作物を発表したり,さらにそれを批評しあったり……そこには,ネットならではの作法やリアリティが存在しているように感じられます.日々わたしたちがネットに接しているなかで,ネット特有の〈リアリティ〉を認識するようになっている,とすれば,それはどういうことなのでしょうか? この座談会では,出演者それぞれがネットに感じる「インターネット・リアリティ」ともいうべき〈リアリティ〉とは何か,なぜそう感じるのか,を探ります. -------------------------------------------------------------- 日時:2011年7月24日(日)午後6時より 出演:エキソニモ 思い出横丁情報科学芸術アカデミー(谷口暁彦+渡邉朋也) 栗田洋介(CBCNET) youpy 畠中実(ICC)
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