折戸和朔書店
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更新 2020.05.21
ジャンル 文芸1
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『多摩川三文オペラ』
アイサクオルト・パブリッシング発行
文芸
2024.01.06
『多摩川三文オペラ』
アイサクオルト・パブリッシング発行
文芸
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国土交通省職員として河川管理に従事することとなった南野たけしは、上司を介して知り合った多摩川河川敷のホームレスに、ある種のシンパシーを抱くようになる。
そんな中、令和元年10月に関東地方を縦断した巨大台風ハギビスは、東日本各地に甚大な被害をもたらし、多摩川もまた例外ではなかった。台風の爪痕は南野たけしの心に何を訴えたのか。
ヒューマニズムの現在地を問う小編小説。データ本:220円
折戸和朔
群馬県生まれ。現在は東京都渋谷区に在住。 著書に時代小説「蜻蛉の涙」(幻冬舎)がある。
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物語は、積み上げられた日常生活の人間模様が、ある体験をきっかけにして、心理的な深みへと展開して行く構成です。 あらすじ: 第一章:舞の父親(赤山)は、借金をするために男を自宅に招く。赤山は、その男がまだ幼い子供だった頃から知っていた。現在、男は、ファーストフード店を経営。店は、人手不足にあり、赤山は、男から円滑に借金ができるよう娘(舞)を(会社勤めの傍ら)男の店で働くよう仕向ける。男は、以前から舞に好意を寄せていたこともあり、赤山のその企てはうまく行き、借金のお膳立てができた。ここから物語が始まる。 第二章:舞の彼氏が登場する。彼は舞が店でバイトをしていることを知り、様子を窺いに店へ足を運んだ。偶然、舞が、男に何かを手渡すところを目撃する。それは、舞が、男に頼まれていた映画のチケットであった。男と一緒に行くつもりなのかと疑う。ジェラシーを募らせる。舞は、彼のことが理解できなくなった。このことが原因で、舞の心が揺れ始める。彼に心を寄せる女性の登場によって、いよいよ不信感は頂点に達した。 第三章:舞は、男(バイト先のオーナー)との衝撃的な出来事をきっかけに、もう一つの世界に来ていた。それは、自分の意思ではなく、何かの仕業によるものであった。母親(久江)は度重なる亭主(赤山)の借金が原因で、一足先に舞と同じ理想郷に逃れていた。舞(広く二人)は、ここにあって、元いた世界と現在ある世界との違いを知る。元の世界の人の生き様、社会のあり方・状態を顧みる。舞の場合は、それに、その男との問題が加わった。 第四章:久江が理想郷から戻ると、案の定、亭主の借金問題が表面化していた。亭主では埒が明かず、代わりにその問題の交渉を担うことになる。そのとき、相手となるバイト先のオーナーの人間性を垣間見る。時を経て舞が戻って来た。彼女は、シンメトリーにある一方の過度な世界には、期待が持てない生き辛さを感じていた。 そして、思った。本当の苦悩は、現象(あの衝撃的な出来事など)にあるのではなく、自らも含め本能が持つ渇望に潜んでいることに気づく。平穏に暮らしたければ、……。 表紙・裏表紙:馬酔木の生い茂る丘に腰を下ろし、一人、理想郷に想いを馳せる舞。
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