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更新 2018.08.31
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香田波都
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柔軟剤の香りに、なぜ蜂が集まるのか。 この小さな違和感は、自然界が発していた“最初のサイン”だった。 人工香料は、私たちの生活を心地よくするために進化してきた。 しかしその裏側で、自然界の繊細なコミュニケーション── 花と昆虫が数千万年かけて築いてきた「匂いの言語」をかき消しつつある。 本書は、 人工香料が蜜蜂の行動を乱し、受粉ネットワークを崩し、 農業と食料供給の基盤を揺るがすという“静かな危機” を、 生態学・農業・社会構造の視点から体系的に解き明かす書である。 蜜蜂が花を見つけられない 巣に戻れない 受粉が進まない 果実が実らない 農家が疲弊する 食卓が揺らぐ この連鎖は、誰も声を上げないまま進行している。 人工香料は、心地よいまま自然界を壊す“見えない環境汚染”なのだ。 香害は、匂いの問題ではない。 これは、生態系と食料安全保障の問題である。 文明の香りが自然界の声を消す前に── 私たちは今、香りとの付き合い方を問い直す時期に来ている。
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