
大切なあなただから、大切に売りたい
天蒼文芸書店

大切なあなただから、大切に売りたい
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更新 2018.08.07
ジャンル 文芸1
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『大切な魔法のリボン』
天蒼社発行
文芸
2018.08.07
聖真子天蒼
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2022年4月17日更新 あとがき修正 ………………………… さら・シリウス :あらすじ 朧塚(おぼろづか):文章 ………………………… 『嘘つきな小指』 山本サオリは医者である。 この田舎町の僻地に来て三年になる。 彼女は恋人である良太と結婚して、この地で暮らそうと考えていた。 学生時代はもとより、医者になっても忙しく、海外旅行など無縁だったサオリは結婚式をパリで挙げたいと良太に言う。 良太は優しくサオリと約束の指切りをした。 サオリは運命の赤い糸が二人の指と指の間で結ばれていると強く信じた。 必ず、この場所で二人幸せになろう、と。 だが、ある日、産廃業者が来てサオリも良太も業者から執拗な嫌がらせを受ける。サオリと良太、そして、太田という老人が産廃業者の開発に反対していた。 ある日、太田老人が崖から落ちるという事故で死んだ。 良太も交通事故で大怪我を負ってしまう。いよいよ、サオリの精神は追い詰められていくのだが……。 『気付かない方が幸せ』 今年六十四歳になる佐田誠は、弁護士としてこれまで沢山の人間の弁護をしてきた。 正直、今まで弁護してきた人間の多くは、弁護しようの無い酷い犯罪をした人間ばかりだった。そんな彼はある日、犯罪被害者遺族への “贖罪の旅 ”を思い立つ。 数年前に結婚した三十代の若妻である小絵が引き留めるが、誠はどうしても贖罪の旅に出かけたいと小絵を説得するが、ようとして同意は得られなかった。 しかし、毎夜のように罪の意識によって悪夢にうなされる誠は、とうとう彼女の言葉を振り切り、弁護士事務所を一番信頼している部下の井上に任せて出かけることに。 誠は贖罪の旅を転々として、事件の被害者遺族達の顔を見て回るのだが……。 だが、誠はその場で色々な事に “気付かなかった ”のだ。 『恋人は客引き』 角田真奈美は恋人の進一の家の中で震えていた。 部屋の中には、進一の死体が転がっていたからだ。 一年前にさかのぼる。 真奈美はブティック店で働いていたが、同じ系列の店で、一番不細工だと言われていた。そんな真奈美は三十六歳になっても、彼氏いない歴三十六年の処女だった。 そんなある日、ブティックの隣にあるカフェの店長をしている進一と知り合う事になる。進一はとても優しい性格で、不細工な真奈美にも優しく接してくれる性格だった。 そして、真奈美は進一からプロポーズされるのだが、ひとつ問題が……。 『秘密のバカンス』 山本健司は化学博士として重い責任を背負っていた。 五年前に学会で発表した新薬の開発を期待して、会社はこの五年間というもの、山本の研究に莫大な研究費用をつぎ込んできた。 しかし、新薬の開発は途中で頓挫してしまい、山本はそのことを誰にも言わず隠し通し、研究のまねごとをずっと続けてきたのだ。 そしてとうとう五年間の研究の成果を会社に問われる日がきた。 レポートを提出する日が迫り、山本は追い詰められていく。 とうに冷え切った関係の妻にも疎んじられ、次第に山本は重いノイローゼになり、自殺を考える程自分を見失ってしまう。 だが、ふと、山本はある名案を思い付く。 『物覚えがよければ』 山形直人は美男だが、うだつの上がらない今年四十になる旅役者である。 これまで北は北海道、南は沖縄まで行かなかった町はない。 彼はこの二十年以上、行く先々の町で女漁りをしてきた。 ある時、温泉地で有名な田舎町で一人の女と出会う。 彼女の名前は京子。京子は二十年前、直人に会った事があると言う。京子は自分の事を覚えていないかと訊ねる。けれども、直人は京子の事をさっぱり覚えていない。 旅役者がひいき筋に食事に誘われるのは日常茶飯事である。 京子に誘われるままに食事に付き合い、幾度か身体も重ねた。 やがて、この地での興行が終わり、直人は別の町へと向かう事になる。 その日の二日程前に、京子は直人に自分の家に来るようにと誘った。 直人は喜んで、京子の家に行った。 そこは豪邸だった。 京子は二つの銀のカバーの付けられた皿を用意する。 「私の事、まだ思い出せないの?」 京子は直人に再度訊ねるのだが……。 『望み通りの人生』 滝川ユカリは、今年、主婦歴二十三年になる。 夫は、古い亭主関白の人間で、年収も多く、ユカリに徹底して外で働かずに主婦業を続けるように言い続けた。 ユカリはずっと思っていた。 まるで自分は狭い籠の中にいる鳥のようだ。 外に出て、自分の力でお金を稼ぎ、働きたいと。 ある時、アンティーク調のお洒落な喫茶店の中で、タロット占いをしている女性に会う。 その女性はユカリに告げる。 貴方の望みは叶うのだと。 やがて。ユカリは夫に隠れて、弁当工場でのパートを始めた。 始めは慣れないながらも、ユカリは工場での仕事を徐々に覚えていく。 ユカリは初めて、自由を得られたような気がした。 だが、ある日、夫はユカリの主婦としての怠慢に気付く。 散らかった家の中、溜まっている洗濯物。食事は冷凍食品やパックの総菜ばかり……。 一体。お前は何をしているんだ! と、ユカリは夫に怒鳴られた。 ユカリは再び、あの喫茶店に向かい、タロット占いをしている女性に相談を持ち掛ける。女性は告げる。ユカリの望みは叶うのだ、と…………。
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人間嫌いの小説家、青山優は、変わり者の弟、悟と愛犬のポチ、愛猫のミーと共に人付き合いが希薄そうな山奥の家に引っ越した。 そのあたりは古戦場を潰して開拓した土地という縁起の悪い場所だったために多くの霊がいたが、神道の嗜みがあった優は自らお祓いをして何事もなく生活をはじめる。 引っ越してしばらくしてから、隣家の母親が優に家のお祓いを頼んできたことで、優と隣家の付き合いがはじまった。 人付き合いを嫌って移り住んだはずだったけれど、積極的に人付き合いをしようとする隣家に優は次第にほだされていく。 そんな中、平和な日常の合間に起こる不可避なトラブルに見舞われた優は、穏やかな微笑みを浮かべる隣家の出戻り娘、亜也子のことが気になっていく。
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